＜講師紹介＞

●SFRチームへの想いと活動履歴

　●アメリカの臨床現場で仕事をしていた頃、毎週スーパービジョンを受けられるという充実し

　　た環境にありました。しかし帰国後、日本の現場でスーパービジョンを受けられる機会が非

　　常に限られている現実を目の当たりにし、ショックを受けました。

　●当時の職場でスーパービジョンを受けられるように交渉しましたが、年に１回なんとか受け

　　させてもらえる程度です。外部で行われているグループ・スーパービジョンにも参加しまし

　　たが、ケース発表者のできていないところばかりを大勢の前で指摘することになりやすいス

　　タイルや、そこに参加しているグループ・メンバーの経験や知識が十分に生かされていない

　　スタイルが多く、残念に思いました。

　●ある時、スーパービジョンが職場で定期的に受けられない場合は、同僚や仲間同士でスーパ

　　ービジョンをし合う「ピア・スーパービジョン」をするといいと助言され、友人たちとピ

　　ア・スーパービジョンのようなグループを始めました。

　●グループが試行錯誤にあった2008年、通訳としてお手伝いしていたソリューション・フォ

　　ーカスのワークショップで、「ソリューションフォーカス・リフレクティングチーム（SFR

　　チーム）」に出会いました。発表者に力があるという視点や、チームからすでに良くできて

　　いることをねぎらってもらい、さらに問題解決に向けてアイデアを出し合うモデルに感銘を

　　受け、講師として来日していたJenny Clarke氏に教えてもらい、職場で実践したり、友人

　　や知人に方法を紹介するようになりました。

　●2010年からは、支援者向けのSFRチームを開始しました。ようやく注目されるようになっ

　　たこのモデルの魅力を発信し続け、多くの人に温かいスーパービジョンを体験して頂きたい

　　と思っています。